「令和」に改元後、最初のクリスマス、そして、お正月を迎えます。本展では、この時節に合わせて、クリスマスに因んで「聖書」を、お正月に因んで「百人一首」や宮中行事に関連する資料等を、昭和女子大学図書館が収蔵する資料から展示します。
聖書は、2019年度新しく収蔵したチャールズ・ディケンズの旧蔵本『The Holy Bible(欽定英訳聖書)』を初出陳します。この他、活版印刷技術を用いて印刷した最初の聖書『Johann Gutenbergs zweiundvierzigzeiligen Bible(グーテンベルク聖書/42行聖書)』、三大装飾写本のEvangeliorum『quattuor Codex Durmachensis(ダロウの書)』、『Das Buch von Lindisfarne(リンディスファーン福音書)』、『The
Book of Kells(ケルズの書)』、等、きらびやかな装飾文様の世界をお楽みいただけるよう、数回にわたり頁替えをします。
お正月に因んだ資料は、江戸後期の俳諧歳時記『改正月令博物筌』、元旦に行われる宮中行事「四方拝 出御之図」(維新前舊儀式取調御用下繪)他を初出陳します。本学女性文庫の往来物(江戸時代の教科書)資料『女訓百人一首教鑑』では、女性が集まり百人一首をする様子がうかがえます。これら和装本の展示頁に合わせて、美しい「光琳かるた」の札をご鑑賞いただけます。
映像では、グーテンベルク聖書、日本の正月について関連のビデオをご覧になれます。
また、図書館の諸活動に参加している本学学生と附属高校生12名が、「聖書」や「百人一首」から好きな言葉や歌を選んで感想などを書いています。みなさんの好奇心、学修意欲の種火を灯せましたら幸いと存じます。
令和元年12月2日
昭和女子大学図書館