2021年5月19日(水)~2021年7月21日(水) 図書館コレクション展-鏑木清方と近代作家-
 今回は近代日本を代表する美人画家、風俗画家である鏑木清方の挿絵、画幅、自筆の原稿と書簡等を展示いたします。
 鏑木清方は、幕末の戯作者條野採菊(山々亭有人)を父に持ち、もともと文芸志向を強く持っていました。 清方の画家としての出発は、挿絵画家でした。 明治30年代には挿絵界の第一線に立ち、当時の文壇の最前線にいた泉鏡花、その師尾崎紅葉と知遇を得て、彼らの物語世界を豊かな感性で絵画に具象化し、のちの清麗な美人画の基礎をかたちづくりました。鏡花や紅葉以外にも実に多くの作家の口絵を描いています。 光葉博物館でも、大型資料を中心に6月29日(火)から展示いたします。
 来年3月には清方が歿して50年を迎えます。
 鏑木清方の流麗な世界の一端をご高覧いただく機会になれば幸いです。

令和3(2021)年5月19日
昭和女子大学図書館
図書館コレクション展-鏑木清方と近代作家-
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