2025年10月8日(水)~11月26日(水) 図書館コレクション展 装いの明治スタイル ―錦絵にみる女性の服飾―
 明治期の女性の装いを描写する資料をご紹介いたします。
 文明開化の華やぎとともに日本の女性たちの装いはめまぐるしい変化を遂げました。本展では、明治という激動の時代を生きた女性たちのファッションに焦点を当てます。
 明治4年の散髪脱刀令(以下「断髪令」)を契機に、男性の洋装化が進む一方で、女性たちは伝統的な和装と目新しい洋装の間で自分らしい装いを模索していました。
 錦絵に描かれた女性たちの姿は、その多様なスタイルを象徴的に物語っています。色鮮やかな錦絵や、明治期を挟み流行した双六を通して、装い文化の創造と継承を感じることができます。
 また、本学での「被服」研究の歩みもご紹介します。昭和2(1927)年に家政科が設立されて以来、20数年にわたる関係者の情熱と努力の結晶である『近代日本服装史』は、当時の服装の変遷を記録した貴重な資料です。
 鮮やかで多様な色彩の錦絵や双六をご覧いただき、当時の文化の様相を知る一端となれば幸いです。
 最後になりましたが、本展開催にあたり、ご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

令和7年10月8日
昭和女子大学図書館
錦絵チラシ表

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