図書館開設70周年 近代文庫創設60周年 記念 特別展

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図録「図書館70年の歩み」

図書館開設70周年 近代文庫創設60周年 記念 特別展

 平成30(2018)年は、昭和女子大学図書館が世田谷の地に開設して70年、近代文庫は創設して60年にあたります。大正9(1920)年に創立した昭和女子大学の前身、日本女子高等学院の蔵書は、昭和20(1945)年4月13日の空襲によってすべて灰燼と化し、校歌にある緑が丘(中野区上高田)から現在の世田谷に移転しました。校友等の寄贈により昭和23(1948)年11月3日に蔵書約2万8千冊の図書館を開設、以来70年間に収集した図書は約20倍の54万5千391冊となりました。
 近代文庫は、昭和33(1958)年11月に『近代文学研究叢書』(昭和31年刊行開始)の第6回菊池寛賞受賞を記念して設立しました。現在は、図書館の重要な特殊文庫として位置づけられ、図書7万6千806冊、雑誌5千101タイトルを所蔵しています。特に明治期から昭和前期までに出版された雑誌や文学者等の自筆資料は貴重で、文学館等の展覧会への出展も数多くあります。 女性文化の発展を願い、教育及び学術研究の中核として図書館を育んできた創立者人見圓吉の足跡を見つめなおす機会になることを祈っています。

平成30年4月3日
昭和女子大学図書館
館長 古川 真人

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第1弾「図書館70年の歩みⅠ ~特殊コレクションヒストリー展~」

会期 2018年6月1日~2018年6月30日

 昭和女子大学の前身、日本女子高等学院創立時から苦心して収集した蔵書は、昭和20(1945)年4月13日の空襲で灰燼に帰し、人見自らが終戦直前に古書店で坪内逍遥著『小説神髄』を見つけ出してからは、図書収集の努力を惜しみませんでした。そして、校友、学生、父兄からの図書の寄贈により、昭和23年11月には和漢洋書合わせて2万8千116冊を備えた図書館が開設されました。
 昭和28(1953)年に与謝野鉄幹・晶子夫妻の資料を図書館で受贈して以来、特殊コレクションの寄贈、購入が相次ぎ、図書館には現在、23種の特殊文庫資料を収蔵しています。

                 
開催時間10:00~17:00
休館日日曜日 ただし、6月17日(日)は開館
会 場8号館1階昭ルーム・3階図書館コミュニティルーム
光葉博物館
入場・観覧無料
※8号館3階図書館のご入館は、16時30分迄
 図書館メインゲートのインターフォンで入館をお知らせください。

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第2弾「図書館70年の歩みⅡ ~明治150年記念特殊コレクション展~」

会期 2018年9月28日~2018年11月30日

 平成30(2018)年は、1月に創立者であり詩人の人見圓吉の生誕135年、9月に明治改元の詔が発せられてから150年という祝い事の重なる記念すべき年で、奇しくも11月3日には、昭和女子大学図書館が、世田谷の地に開設して満70年を迎えます。
 今回は、明治150年を記念して図書館の特殊コレクション並びに三大特殊文庫の近代文庫、女性文庫、トルストイ文庫から、明治期に著された特別な資料をご紹介します。
 初公開となる『維新前舊儀式取調御用下絵』は、『公事録附図』(明治20(1887)年完成:宮内庁書陵部所蔵)の下絵です。伝統的な宮廷行事について精細に描写し、職名・色彩名なども記録されており、我が国の重要文献といえます。また、明治23(1890)年に第1回帝国議会を開催し、その2か月後に焼失した国会仮議事堂の設計図も我が国における貴重な資料です。
 文明開化により、政治、経済、社会、衣・食・住生活、文芸、教育の近代化が進み、その様子は、錦絵に描かれ広く紹介されました。人見圓吉もまた近代化の波に乗り、明治34(1901)年(18歳)から筆名東村、明治39(1906)年から詩人人見東明として活躍していました。我が国の女子中・高等教育の関心も高まり、大正7(1918)年11月に女子教育への高い理想を抱く人見圓吉、人見緑らは「文化懇談会」を発足、これを組織化した「日本婦人協会」を経て、大正9(1920)年に日本女子高等学院を創立しました。そして、本学は、「愛」と「理解」と「調和」を基本精神とするトルストイ教育により築かれています。
 明治期特殊コレクションのご観覧を通して、昭和学園教育の源流をたどる機会になれば幸いです。
 本展開催にあたり、原資料並びに複製資料の出展についてご快諾いただきました宮内庁書陵部、読売新聞に厚く御礼申し上げます。

                 
開催時間10:00~17:00
休館日日曜日 ・祝祭日 ただし、11月11日(日)は開館
会 場昭和女子大学図書館(8号館3階コミュニティルーム)
入場・観覧無料
※8号館3階図書館のご入館は、16時30分迄
 図書館メインゲートのインターフォンで入館をお知らせください。
国立公文書館でも、明治150年記念に関する展示を開催しています。
併せてご観覧ください。
ホームページ
http://www.archives.go.jp/exhibition/index.html#ex_3009
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