本学図書館は、図書約61万冊、雑誌約1万7千タイトル、新聞約160タイトルのほか、マイクロフィルム、視聴覚資料約3千点、電子資料等約1万8千タイトルを収集し、本学の教育・研究全分野にわたる資料と情報を提供しています。また、専門書に限らず、文芸書や実用図書なども揃えて、親しみやすい図書館づくりをめざしています。
8号館入口横の言葉
AEQUABILITER ET DILIGENTERは「着実にして勤勉」の意味で、キケロの「兄弟クゥイーントゥス宛の手紙Ⅰ」中の句。
FIAT LUXは旧約聖書の創世記の句で、「光あれ」という意味。昭和女子大学図書館報の名前にもなっています。

デジタル版図録『昭和女子図書館70年の歩み―図書館開設70周年・近代文庫創設60周年記念―』
図書館は昭和23(1948)年11月に開設され、平成30(2018)年に70年を迎えました。この70年の歩みを振り返り、2018年度に行った図書館特別展(全6回)にて出陳したコレクション資料や、図書館の歴史、2018年10月に開催した図書館70周年・近代文庫創設60周年記念式・祝賀会の様子をまとめたデジタル版図録です。
図録「昭和女子大学図書館70年の歩み」
※Flash版は2020年末でサポートが終了します。動作に不具合が生じる場合があります。
図録「昭和女子大学図書館70年の歩み」PDF版
図書館は昭和23(1948)年11月に開設され、平成30(2018)年に70年を迎えました。この70年の歩みを振り返り、2018年度に行った図書館特別展(全6回)にて出陳したコレクション資料や、図書館の歴史、2018年10月に開催した図書館70周年・近代文庫創設60周年記念式・祝賀会の様子をまとめたデジタル版図録です。
図録「昭和女子大学図書館70年の歩み」
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現在、本学図書館が所蔵する特殊文庫と特殊コレクションについてご紹介します。
昭和31(1956)年刊行開始の『近代文学研究叢書』が昭和33(1958)年3月に菊池寛賞を受賞し、その賞金を基金として同年10月に近代文庫を創設した。
昭和55(1980)年に図書館を増築し、近代文庫は4・5階に移転した。平成12(2000)年に80年館(現8号館)ができた際、図書館内に近代文庫を移設した。
明治初期以降の近代詩、近代文学全般及び思想、学術、文化等の関連領域の図書約7万冊、雑誌約5千タイトル、新聞約100タイトルを所蔵している。この他に詩人・作家・研究者の自筆原稿、草稿、歌稿、書簡、肉声収録テープ、遺愛品なども収蔵している。
オマル・ハイヤーム文庫目録
女性文庫は「女○○」という独自の分類番号を付与している。
国内外の女性文化に関する文献を収集し、女子教訓書である『女大学』やメアリ・ウルストンクラフトの『女性の権利と擁護』など、図書約19,000 冊、雑誌約320タイトル、視聴覚資料約70タイトルを収蔵している。
寄贈された雑誌は多岐の分野にわたり、約1,900冊である。
正富は、岡山県邑久郡本庄村(現瀬戸内市)出身の詩人。本名は由太郎。幼少の頃の同郷に竹久夢二がいる。戦後は日本詩人クラブを立ち上げて理事長を務めるなど、近代詩発展のために尽力した。
上井は、昭和7(1932)年から本学の前身日本女子高等学院にも出講。昭和25(1950)年本学教授となり、昭和43(1968)年8月13 日の逝去まで本学の理事で英文科長の要職を務めた。大学の授業では英文法、講読、教授法などを担当。英語教育には特に関心が強く、英語のリーダー類など明治初期のものを多数収集している。
上井は、和雑誌「英語青年」の編集にも参与しており、辞書類、英文法、注釈書、英文学関連など分野は多岐に渡る。図書2,369冊を収蔵している。
玉井は、日記文学の第一人者で、『日記文学概説』(昭和20(1945)年)と学長就任中に発行した『日記文学の研究』(昭和40(1965)年)は日記文学の不朽の名著として評価が高い。
日本古典文学関係を中心に和装本約80冊を含む資料約110冊を収蔵している。
専門としていた中世文学に関する資料や文献等図書2,483冊、雑誌105タイトル等がご遺族の意向により寄贈され、昭和56(1981)年1月に文庫を設立した。
佐々木は『平家物語』が専門で、著書には『平家物語の研究』や『平家物語評講』等があり、中世文学の教育と研究に業績を残している。
宮内は、明治42(1909)年に和歌山で生まれ、東京帝国大学(現東京大学)文学部英文学科を卒業。昭和47(1972)年度から昭和女子大学の英米文学科で教鞭をとり、大学院文学研究科で英語学を担当していた昭和56(1981)年11月、勲三等旭日中綬章を受章している。
江戸期の写本、刊本を中心に約6,900冊を収蔵している。
石田は専門分野である中世文学関係資料を始め、『群書類従』、『続群書類従』、『國史大系』、『日本古典文学全集』など、多岐の分野にわたる資料を収集した。図書約1,000冊を収蔵している。
その資料が平成2(1990)年図書館に寄贈され文庫を設立、研究者の用に共する。
安政3(1856)年生まれでS.R.ブラウンに師事。『新約聖書』の邦訳事業に加わり、ヘボンの『和英語林集成』(第3版)の改訂増補をはじめ各国語の字辞典編纂や心霊学研究をした評論家・翻訳家・語学者である。国民英語会・日本女子高等学院等で教鞭をとった。
『近代文学研究叢書』第39巻に収載の際、高橋五郎研究家で高橋に教えを受けた宮沢武司の書籍を本学名誉教授が閲覧した事が縁となり、高橋の業績及び関係文献約300点の資料を平成2(1990)年図書館に寄贈したいという申し出があり、文庫を設立した。
蔵書は戸谷の研究分野である中世文学関係資料をはじめ、日本思想、宗教、歴史、美術など多岐にわたり、図書約800冊を収蔵している。
主な所蔵は、トルストイの作品や作品に関する研究書と、トルストイの伝記や研究書で、図書1,072冊、雑誌19タイトル、視聴覚資料12タイトルを収蔵している。
江戸幕府最後の佐渡奉行である鈴木は、明治政府の官僚を務めた。また「翠園」と号し、和歌の世界で歌人としても重んじられ、勝海舟や樋口一葉とも交流があった。明治24(1891)年の「早稲田文学」第3号において和歌の名家として挙げられ、明治28(1895)年には短歌雑誌「詞林」を創刊。のちに「詞林」は佐佐木信綱の創刊した「心の華」に合併した。
葬儀の際は、勝海舟や樋口一葉など華族や全国の文化人や歌人が参列した。
図書468冊(短冊を含む)を収蔵している。
内藤は明治16(1883)年7月7日、熊本で生まれ、3年間のフランス留学後、昭和3(1928)年に東京商科大学(現一橋大学)教授、昭和25(1950)年に昭和女子大学教授となる。昭和6(1931)年には、文化の功労者に与えられるフランスの最高勲章、レジオン・ドヌール勲章を受章。
木製の書架は図書館の開架室に設置している。
生命保険、各業界社史、金融政策、財政史、経済史、関連諸領域にわたり、図書約3,000冊を収蔵している。
資料が散逸しないよう一箇所にまとめた保管によって、小島の研究者ならびに一般読者に広く活用されることを望んだご遺族のご厚意により、生前の小島と親交のあった本学の名誉教授平井法を介しての寄贈である。
旧蔵書3,194冊のほか、原稿、創作ノートなどの自筆資料や写真、遺品などの関係資料2,501点が収蔵されている。
戸田は、昭和62(1987)に本学大学院英米文学専攻の教授に着任し、大学院文学研究科委員長も務め、平成16(2004)年度まで本学で教鞭をとった。授業ではイギリス文化研究やジェイムズ・ジョイス文学演習、イギリス・ロマン派の詩やモダニズム文学、イギリス絵画と文学、イギリス・ルネッサンスの詩などを担当した。
戸田は、日本英文学会、イギリス・ロマン派学会、日本T.S.エリオット協会に所属し、平成10(1998)年には日本ジェイムズ・ジョイス協会会長に就任している。
原稿や書簡等、詩人と教育者、それぞれの活躍を窺い知ることのできる貴重な資料約480点を収蔵している。
- 図書館報17号(2020/04/01発行)
- 図書館報18号(2021/04/01発行)
- 図書館報19号(2022/04/01発行)
- 図書館報20号(2023/04/01発行)
- 2022年度 図書館活動報告書(2023/05/19発行)
- 図書館広報誌 Fiat Lux Plus No.11(2021/10/20発行)
- 図書館広報誌 Fiat Lux Plus No.12(2022/07/22発行)
- 図録「昭和女子大学図書館70年の歩み」(2019/11/03発行)
- 図録「昭和女子大学図書館70年の歩み」PDF版